今話題の高配当株:KDDI【9433】の総合得点は41.2点

日本株:総合得点ランキング
日興フロッギーより5年間の株価推移

7月2日未明から86時間に渡って続いてたKDDIの通信障害がありました。

しかし、株価が一気に下落して、ダダ下がりになるということはありませんでした。

7月4日の朝に一時的に200円くらい下がりましたが、それ以降はどんどん回復し、現在では何事もなかったような株価になっています。

それは、KDDIが日本で必要とされている、なくてはならない企業であることの証明と言えるでしょう。

この事件をきっかけにKDDIを点数化してみることにしました。

前々からKDDIは優良株とか、これからも成長する企業だとかささやかれています。 本当にそうなのかを点数化によって検証してみたいと思います。

KDDI【9433】の現在の株価:4348円

7月7日の終値で4348円となっています。

通信障害があった翌週の月曜日は一時的に200円ほど下がりましたが、すぐに回復しました。

KDDIの強さが伺えます。

コロナショック以降は右肩上がりで株価が推移しています。 どこまで上がるのかに注目が集まりますね。

KDDI【9433】をピックアップした情報源

«得点化する企業を選んだ情報源»

①マネックス証券の10年スクリーニングで選抜した銘柄

②テレビ番組の株式の達人や証券マンの選んだ銘柄

③雑誌の専門家が選んだ銘柄

④専業主夫(私)が独自で良いと思った銘柄

⑤株主優待の新設・拡充の速報からの銘柄(改悪・廃止は除く)

リード文でも書きましたように、通信障害が起こっても株価が動じない。

さらに、投資のプロの人たちも優良株だと叫んでいるところからこの銘柄をピックアップしました。 ということで、③に一番近いかと思います。

KDDI【9433】はどんな会社なのか

主力は携帯電はauで、国内シェアは第2位。

auの契約者数が頭打ちになるのを見越して、動画・通販・金融などスマホと連携できる事業を拡大しています。

通信に関しては単価が下落していますが、金融などのスマホを連携した分野がそれを補っています。

そのため、最高純益を更新し、連続増配も達成している会社です。

株主還元にも積極的。

銘柄を評価する基準と配点

東洋経済新報社で発行している四季報を参考にして、評価基準の成績を点数化します。

評価するカテゴリーは以下のようになります。 (  )内の点数は配点となり、15項目すべてを足し合わせると50点満点となります。

1. リスク情報       (5点)→KDDI【9433】の得点は5点

«評価基準»

5段階評価:1→安全・・・得点5点

      2→比較的安全・・・得点4点

      3→普通・・・得点3点

      4→やや危険・・・得点2点

      5→危険・・・得点1点

日興フロッギーの四季報より

投資リスクは『安全』なので、得点は5点です。

『安全』という評価はなかなか無いので、素晴らしいです。

やはり有望視されている銘柄だということがわかりますね。

2. PER     (3点)→KDDI【9433】の得点は2点

«評価基準»

  10倍以下→得点3点

  10倍より大きく20倍以下→得点2点

  20倍より大きい→得点1点

日興フロッギーの四季報より

PERは13.8倍なので、得点は2点です。

3. PBR  (3点)→KDDI【9433】の得点は2点

«評価基準»

  1倍以下→得点3点

  1倍より大きく2倍以下→得点2点   

  2倍より大きい→得点1点

『2.  PER』の図より、PBRは1.91倍なので、得点は2点です。

4. 配当利回り (2点)→KDDI【9433】の得点は2点

«評価基準»

  3%以上→得点2点

  1%以上3%未満→得点1点

  0%から1%未満→得点0点

『2.  PER』の図より、配当利回りは3.14%なので、得点は2点です。

5. ROE  (3点)→KDDI【9433】の得点は3点

«評価基準»

  10%以上→得点3点

  8%以上→得点2点   

  8%未満→得点1点

日興フロッギーの四季報より

ROEは13.8%なので、得点は3点です。

6. ROA  (3点)→KDDI【9433】の得点は3点

«評価基準»

  5%以上→得点3点

  3%以上→得点2点

  3%未満→得点1点

『5.  ROE』の図より、ROAは6.1%なので、得点は3点です。

7. 自己資本比率 (3点)→KDDI【9433】の得点は2点

«評価基準»

  60%以上→得点3点

  40%以上60%未満→得点2点

  10%以上40%未満→得点1点

  10%未満→得点0点

『5.  ROE』の図より、自己資本比率は45%なので、得点は2点です。

8. 理論株価 (3点)→KDDI【9433】の得点は2点

«評価基準»

上昇余地  100%以上・・・得点3点

      0%以上100%未満・・・得点2点

      0%未満・・・得点1点

日興フロッギーの四季報より

理論株価は上昇余地が+14.3%なので、得点は2点です。

9. 営業収益推移 (3点)→KDDI【9433】の得点は3点

«評価基準»

  6期前を基準に 5期連続増加→得点3点

         5期中1回だけ減少がある→得点2点

         5期中2回だけ減少がある→得点1点

         5期中3回以上減少がある→得点0点

日興フロッギーの四季報より

売上高推移は5期連続増加なので、得点は3点です。

10. 当期利益推移 (3点)→KDDI【9433】の得点は3点

«評価基準»

  6期前を基準に 5期連続増加→得点3点

         5期中1回だけ減少がある→得点2点

         5期中2回だけ減少がある→得点1点

         5期中3回以上減少がある→得点0点

日興フロッギーの四季報より

当期利益推移は5期連続増加なので、得点は3点です。

11. 1株益>1株配当かどうか (3点)→KDDI【9433】の得点は3点

«評価基準»

  ①1株益が1株配当より2倍以上の実績が4期連続→得点3点

  ② ①を1期でも満たせなかったとき、または1株益が1株配当より1倍以上2倍未満の実績が4期連続→得点2点

    ①② ③以外の状況→得点1点

  ③株益が1株配当より少ないのが1期でもある→得点0点

日興フロッギーの四季報より

『1株益>1株配かどうか』は①に当てはまるので、得点は3点です。

12. 連続増配     (3点)→KDDI【9433】の得点は3点

«評価基準»

  5期連続増配→得点3点

  5期中、3回以上増配→得点2点

  5期すべて前期と同額配当から5期中3回未満の増配→得点1点

  5期中、1つでも減配がある→得点0点

『11.  1株益>1株配かどうか』の図より、連続増配は5期連続増配なので、得点は3点です。

13. 配当性向      (3点)→KDDI【9433】の得点は2点

«評価基準»

  0%より大きく40%以下→得点3点

  40%より大きく60%以下→得点2点

  60%より大きく90%以下→得点1点

  90%より大きいまたは配当なし→得点0点

四季報に載っていないので、別のサイトで調べました。

配当性向は41.7%なので、得点は2点です。

14. 全業種でのポジション (5点)→KDDI【9433】の得点は3.4点

«評価基準»

 収益性・売上成長性・効率性・安全性・時価総額のそれぞれで

  四季報の評価5→得点1点(0.2×5)

      評価4→得点0.8点(0.2×4)

      評価3→得点0.6点(0.2×3)

      評価2→得点0.4点(0.2×2)

      評価1→得点0.2点(0.2×1)

      評価0→得点0点(0.2×0)

日興フロッギーの四季報より

全業種でのポジションの

収益性→得点は1点

売上成長性→得点は0.6点

効率性→得点は0.4点

安全性→得点は0.4点

時価総額→得点は1点 合計で3.4点となります。

15. 業種内でのポジション (5点)→KDDI【9433】の得点は2.8点

«評価基準»

収益性・売上成長性・効率性・安全性・時価総額のそれぞれで

  四季報の評価5→得点1点(0.2×5)

      評価4→得点0.8点(0.2×4)

      評価3→得点0.6点(0.2×3)

      評価2→得点0.4点(0.2×2)

      評価1→得点0.2点(0.2×1)

      評価0→得点0点(0.2×0)

日興フロッギーの四季報より

業種内でのポジションの

収益性→得点は0.8点

売上成長性→得点は0.4点

効率性→得点は0.2点

安全性→得点は0.4点

時価総額→得点は1点 合計で2.8点となります。

株主優待情報

会社公式サイトより

「au Payマーケット」商品カタログギフトを株主優待としています。

100株の保有で3000円相当、1000株の保有で5000円相当となっています。

長期優待制度もあり、株式継続保有期間5年以上になると100株保有で5000円相当、1000株保有で10000円相当のカタログとなります。

まとめ

KDDI【9433】の総合得点は41.2点となりました。

大型株で41.2点というのはなかなか見つけることができません。

そのくらい素晴らしい結果となりました。

投資のプロたちが優良株と言っている通りだと思います。

ただし、理論株価は4921円で現在は4000円台前半から中盤に差し掛かっているため、非常に割安というわけではないかもしれません。

しかし、この成長率を見るとまだまだ上がる可能性はあると思います。

オリックスの株主優待の廃止が発表された今になっては、株主優待が大好きな投資家さんにとってKDDI【9433】はなくてはならない存在かもしれません。

売上高・当期利益推移が綺麗な右肩上がりにも注目ですね。

この右肩上がりの推移がいつまで続くのか追っていきたいと思います。

私がこの日本株の点数化をブログにする理由

何の銘柄を買ったら良いか迷っている初心者個人投資家のみなさんに、投資の指標となる基準をご提供できればと思い、日本株銘柄の点数をつけたブログを日々書いています。

その業界に詳しくなくても、世の中の動きを予想できなくても上がる銘柄を事前に察知できれば株で資産形成ができます。

機関投資家のような人たちは有料情報などの特別なルートから情報を収集して、投資を実行しています。

しかし、私たち一般市民はそのような情報を手に入れることはなかなかできません。

特別な情報を入手できなくても、この点数化によってしっかりとした基準が作れるのかを長期に渡って検証していくつもりです。

50点満点で日本株の銘柄を一つ一つ得点化し、現時点で得点の高い銘柄が将来株価が上がることを証明できれば、これから資産形成をしたいと思っている投資初心者の方のお役に立てるでしょう。

ウォーレン・バフェットのような伝説の投資家も将来の株価を正確に予想することは困難です。

そのため投資はうまくいったり、損をしたりの繰り返しです。

しかし、間違ったところに投資をしなければ将来は確実に資産を増やせるものだと思っています。

将来富をもたらしてくれる優良企業を見つける参考にして頂ければ幸いです。

(注意)この点数化は私独自の評価基準であり、投資を推奨するものではありません。あくまでも投資は自己責任でお願いします。

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