日本株:高配当のオリックス【8591】の総合得点は32点

日本株:総合得点ランキング
日興フロッギーより

何の銘柄を買ったら良いか迷っている初心者個人投資家のみなさんに、投資の指標となる基準をご提供できればと思い、日本株銘柄の得点をつけたブログを日々書いています。

その業界に詳しくなくても、世の中の動きを予想できなくても上がる銘柄を事前に察知できれば株で資産形成ができます。

50点満点で日本株の銘柄を一つ一つ得点化し、現時点で得点の高い銘柄が将来株価が上がることを証明できれば、これから資産形成をしたいと思っている投資初心者の方のお役に立てると思っています。

今回取り上げる銘柄は、2024年を最後に株主優待を廃止することになった『オリックス【8591】』です。

株主優待が廃止になるのは残念ですが、その悲報が伝えられても株価があまり下がりませんでした。

そのオリックスを検証していきたいと思います。

オリックス【8591】の現在の株価:2211.5円

2022年7月6日現在で2211.5円となっています。

6月28日の時点では2370円でしたが、それから1週間で約160円値下がりしています。

ただ、今年の4月ごろ株主優待を廃止と発表したにもかかわらず、あまり株価が値下がりすることもありませんでした。

増配もしていますし、コロナ禍以降は利益が右肩上がりになることが予想されているからでしょうか。

株主優待を廃止後は株主還元ももっと充実するという見解もあるからでしょうね。

オリックス【8591】をピックアップした情報源

«得点化する企業を選んだ情報源»

①マネックス証券の10年スクリーニングで選抜した銘柄

②テレビ番組の株式の達人や証券マンの選んだ銘柄

③雑誌の専門家が選んだ銘柄

④専業主夫(私)が独自で良いと思った銘柄

⑤株主優待の新設・拡充の速報からの銘柄(改悪・廃止は除く)

今回は④になりますね。

コロナの真っ只中のとき、一時1214円というとんでもなく安い株価になりました。

私はこの時点でチャンスだと思い、なんとかお金を工面して1390円くらいで100株購入しました。

チャンスだと思った時にすぐに買えないというのが、現金をあまり持っていない人の悩みですよね(涙)

それからの株価はどんどん右肩上がりになりました。

一番底値とはいきませんでしたが、非常に安い株価で購入できたと思っています。

そのため、オリックスという株には思い入れが深いので、今回点数化してみることにしました。

オリックス【8591】はどんな会社なのか

総合リース国内首位の会社です。

設備や自動車などのリース業だけでなく、不動産、事業投資、銀行・保険・カードローンなどのリテール金融という多角経営を行っています。

国内や海外でM&Aにも積極的。

海外事業もアジアや欧州へ広く展開しています。

今後注目される再生可能エネルギーには積極的で、太陽光発電では日本の上位にランクされています。

リースに関しては手数料収入が拡大。

欧米での大規模太陽光発電などの環境事業の収益が拡大しています。

銘柄を評価する基準と配点

東洋経済新報社で発行している四季報を参考にして、評価基準の成績を点数化します。

評価するカテゴリーは以下のようになります。 (  )内の点数は配点となり、15項目すべてを足し合わせると50点満点となります。

1. リスク情報       (5点)→オリックス【8591】の得点は4点

«評価基準»

5段階評価:1→安全・・・得点5点

      2→比較的安全・・・得点4点

      3→普通・・・得点3点

      4→やや危険・・・得点2点

      5→危険・・・得点1点

日興フロッギーの四季報より

投資リスクは『比較的安全』なので、得点は4点です。

2. PER     (3点)→オリックス【8591】の得点は3点

«評価基準»

  10倍以下→得点3点

  10倍より大きく20倍以下→得点2点

  20倍より大きい→得点1点

日興フロッギーの四季報より

PERは9.0倍なので、得点は3点です。

3. PBR  (3点)→オリックス【8591】の得点は3点

«評価基準»

  1倍以下→得点3点

  1倍より大きく2倍以下→得点2点   

  2倍より大きい→得点1点

『2.  PER』の図より、PBRは0.87倍なので、得点は3点です。

4. 配当利回り (2点)→オリックス【8591】の得点は2点

«評価基準»

  3%以上→得点2点

  1%以上3%未満→得点1点

  0%から1%未満→得点0点

『2.  PER』の図より、配当利回りは3.61%なので、得点は2点です。

5. ROE  (3点)→オリックス【8591】の得点は2点

«評価基準»

  10%以上→得点3点

  8%以上→得点2点   

  8%未満→得点1点

日興フロッギーの四季報より

ROEは9.9%なので、惜しくも得点は2点です。

6. ROA  (3点)→オリックス【8591】の得点は1点

«評価基準»

  5%以上→得点3点

  3%以上→得点2点

  3%未満→得点1点

『5.  ROE』の図より、ROAは2.2%なので、得点は1点です。

7. 自己資本比率 (3点)→オリックス【8591】の得点は1点

«評価基準»

  60%以上→得点3点

  40%以上60%未満→得点2点

  10%以上40%未満→得点1点

  10%未満→得点0点

『5.  ROE』の図より、自己資本比率は22.9%なので、得点は1点です。

8. 理論株価 (3点)→オリックス【8591】の得点は2点

«評価基準»

上昇余地  100%以上・・・得点3点

      0%以上100%未満・・・得点2点

      0%未満・・・得点1点

日興フロッギーの四季報より

理論株価は上昇余地が+84.8%なので、得点は2点です。

9. 営業収益推移 (3点)→オリックス【8591】の得点は2点

«評価基準»

  6期前を基準に 5期連続増加→得点3点

         5期中1回だけ減少がある→得点2点

         5期中2回だけ減少がある→得点1点

         5期中3回以上減少がある→得点0点

日興フロッギーの四季報より

売上高推移は5期中1回だけ減少があるので、得点は2点です。

10. 当期利益推移 (3点)→オリックス【8591】の得点は1点

«評価基準»

  6期前を基準に 5期連続増加→得点3点

         5期中1回だけ減少がある→得点2点

         5期中2回だけ減少がある→得点1点

         5期中3回以上減少がある→得点0点

日興フロッギーの四季報より

当期利益推移は5期中2回だけ減少があるので、得点は1点です。

11. 1株益>1株配当かどうか (3点)→オリックス【8591】の得点は2点

«評価基準»

  ①1株益が1株配当より2倍以上の実績が4期連続→得点3点

  ② ①を1期でも満たせなかったとき、または1株益が1株配当より1倍以上2倍未満の実績が4期連続→得点2点

    ①② ③以外の状況→得点1点

  ③株益が1株配当より少ないのが1期でもある→得点0点

日興フロッギーの四季報より

『1株益>1株配かどうか』は1株配当より2倍以上が2021年だけ満たせなかったので、得点は2点です。

12. 連続増配     (3点)→オリックス【8591】の得点は2点

«評価基準»

  5期連続増配→得点3点

  5期中、3回以上増配→得点2点

  5期すべて前期と同額配当から5期中3回未満の増配→得点1点

  5期中、1つでも減配がある→得点0点

『11.  1株益>1株配かどうか』の図より、連続増配は5期中、3回以上増配なので(予定も含む)、得点は2点です。

13. 配当性向      (3点)→オリックス【8591】の得点は2点

«評価基準»

  0%より大きく40%以下→得点3点

  40%より大きく60%以下→得点2点

  60%より大きく90%以下→得点1点

  90%より大きいまたは配当なし→得点0点

四季報に載っていないので、別のサイトで調べました。

配当性向は50.1%なので、得点は2点です。

14. 全業種でのポジション (5点)→オリックス【8591】の得点は2.8点

«評価基準»

 収益性・売上成長性・効率性・安全性・時価総額のそれぞれで

  四季報の評価5→得点1点(0.2×5)

      評価4→得点0.8点(0.2×4)

      評価3→得点0.6点(0.2×3)

      評価2→得点0.4点(0.2×2)

      評価1→得点0.2点(0.2×1)

      評価0→得点0点(0.2×0)

日興フロッギーの四季報より

全業種でのポジションの

収益性→得点は0.8点

売上成長性→得点は0.4点

効率性→得点は0.2点

安全性→得点は0.4点

時価総額→得点は1点

合計で点2.8点となります。

15. 業種内でのポジション (5点)→オリックス【8591】の得点は2.2点

«評価基準»

収益性・売上成長性・効率性・安全性・時価総額のそれぞれで

  四季報の評価5→得点1点(0.2×5)

      評価4→得点0.8点(0.2×4)

      評価3→得点0.6点(0.2×3)

      評価2→得点0.4点(0.2×2)

      評価1→得点0.2点(0.2×1)

      評価0→得点0点(0.2×0)

日興フロッギーの四季報より

業種内でのポジションの

収益性→得点は0.4点

売上成長性→得点は0.2点

効率性→得点は0.2点

安全性→得点は0.4点

時価総額→得点は1点 合計で2.2点となります。

オリックス【8591】の株主優待情報

2024年3月を最後に株主優待が廃止になりました。

5000円相当のBコースカタログがもらえますが、3年以上保有していると10000円相当のAコースカタログとなります。

今回株主優待のカタログを初めてもらった人は24年の最後の優待でAコースに昇格することになります。

そして同時に2024年まで株主カードが送られてきます。

それはオリックスグループが運営するサービスを株主優待割引価格で利用できます。 有効期限内であれば、何回も利用できます。

まとめ

高配当株&株主優待で知られているオリックス【8591】は総合得点32点ということになりました。

大型株なので、なかなか高得点が取りづらいので、実際の価値よりは低い点数がでていると思われます。

2024年に株主優待を終了することで、その分配当金が増配するのではないかと思います。

配当性向も50%なので、まだまだ余力がありますし、再生可能エネルギーなどの分野では非常に強い企業となっています。

その面から考えるとオリックスの株価は理論株価の4380円に近づいて行くのではないかと予想できます。

PERもPBRも非常に低いのでまだまだ割安であると考えています。

(注意)この点数化は私独自の評価基準であり、投資を推奨するものではありません。あくまでも投資は自己責任でお願いします。評価基準は今後適宜変更することもございます。

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