非財閥系総合商社の雄:伊藤忠商事【8001】の総合得点は38.8点

日本株:総合得点ランキング
日興フロッギーより

 最近、伊藤忠商事が商社の中でも業績的に評価されています。

コンビニ大手のファミリーマートを買収したことは大きな話題になりました。

テレビ東京『ガイアの夜明け』でも、しばしば伊藤忠商事が登場しています。

クリエイティブな商品開発となると、伊藤忠商事の社員がいち早くその商品開発に協力している姿がテレビに映し出されます。

商社銘柄といえば、ウォーレン・バフェットが買い漁ったことで有名ですね。

それから商社株はどんどん値上がりしています。

ウォーレン・バフェットが買う1年も前に、私専業主夫も商社株は割安だと感じていて、コツコツ買い増しをしていました。

しかし、資金力がなかったので購入総額は少額でした。。。残念。

商社銘柄は7銘柄で、双日・伊藤忠商事・丸紅・豊田通商・三井物産・住友商事・三菱商事です。

5大商社と言われるのは、三菱商事・三井物産・伊藤忠商事・住友商事・丸紅です。

3大商社となれば、判断は分かれますが、大きさから言って、三菱商事・三井物産・伊藤忠商事となるでしょう。 では注目されている伊藤忠商事を見ていきましょう。

伊藤忠商事【8001】の現在の株価

伊藤忠商事【8001】の株価は7月29日現在で

3,866円

となっています。

2、3年前は2000円台前半でしたので、その時は超割安でしたね。 現在の株価でもPERは8%台となっていますので、割安と考えられます。

伊藤忠商事【8001】をピックアップした情報源

«得点化する企業を選んだ情報源»

①マネックス証券の10年スクリーニングで選抜した銘柄

②テレビ番組の株式の達人や証券マンの選んだ銘柄

③雑誌の専門家が選んだ銘柄

④専業主夫(私)が独自で良いと思った銘柄

⑤株主優待の新設・拡充の速報からの銘柄(改悪・廃止は除く)

あらゆるメディアで伊藤忠商事の快進撃は伝えられていますので、今回は②や③に当てはまると思います。

専業主夫自身も良いと感じていますので④も当てはまるかもしれません。

伊藤忠商事【8001】どんな会社なのか&株主還元は?

実は江戸時代から続いている会社です。

非財閥系総合商社の雄となっています。

食料品の伊藤忠食品や、特に有名なのはコンビニのファミリーマートを傘下に持っています。

中国事業ではいち早く着手したため、他の商社よりも一歩先んじています。

時価総額では総合商社の中で第1位。

しかし、売上高では三菱商事に敗北し、第2位となっています。

アパレルは堅調、エネルギーは減産、食料の豚肉は回復、生鮮食品は伸長しています。

株主還元に関しては、累進配当を継続しています。

2023年までに配当性向を30%へ引き上げるようです。

伊藤忠商事【8001】の評価

東洋経済新報社で発行している四季報を参考にして、評価基準の成績を点数化します。

評価するカテゴリーは以下のようになります。 (  )内の点数は配点となり、15項目すべてを足し合わせると50点満点となります。

1. リスク情報       (5点)→伊藤忠商事の得点は5点

«評価基準»

5段階評価:1→安全・・・得点5点

      2→比較的安全・・・得点4点

      3→普通・・・得点3点

      4→やや危険・・・得点2点

      5→危険・・・得点1点

日興フロッギーの四季報より

投資リスクは『安全』なので、得点は5点です。

2. PER     (3点)→伊藤忠商事の得点は3点

«評価基準»

  10倍以下→得点3点

  10倍より大きく20倍以下→得点2点

  20倍より大きい→得点1点

日興フロッギーの四季報より

PERは8.1倍なので、得点は3点です。

3. PBR  (3点)→伊藤忠商事の得点は2点

«評価基準»

  1倍以下→得点3点

  1倍より大きく2倍以下→得点2点   

  2倍より大きい→得点1点

『2.  PER』の図より、PBRは1.36倍なので、得点は2点です。

4. 配当利回り (2点)→伊藤忠商事の得点は2点

«評価基準»

  3%以上→得点2点

  1%以上3%未満→得点1点

  0%から1%未満→得点0点

『2.  PER』の図より、配当利回りは3.36%なので、得点は2点です。

5. ROE  (3点)→伊藤忠商事の得点は3点

«評価基準»

  10%以上→得点3点

  8%以上→得点2点   

  8%未満→得点1点

日興フロッギーの四季報より

ROEは21.8%なので、得点は3点です。

6. ROA  (3点)→伊藤忠商事の得点は3点

«評価基準»

  5%以上→得点3点

  3%以上→得点2点

  3%未満→得点1点

『5.  ROE』の図より、ROAは6.7%なので、得点は3点です。

7. 自己資本比率 (3点)→伊藤忠商事の得点は1点

«評価基準»

  60%以上→得点3点

  40%以上60%未満→得点2点

  10%以上40%未満→得点1点

  10%未満→得点0点

『5.  ROE』の図より、自己資本比率は34.6%なので、得点は1点です。

8. 理論株価 (3点)→伊藤忠商事の得点は3点

«評価基準»

上昇余地  100%以上・・・得点3点

      0%以上100%未満・・・得点2点

      0%未満・・・得点1点

日興フロッギーの四季報より

理論株価は+114.0%なので、得点は3点です。

9. 営業収益推移 (3点)→伊藤忠商事の得点は0点

«評価基準»

  6期前を基準に 5期連続増加→得点3点

         5期中1回だけ減少がある→得点2点

         5期中2回だけ減少がある→得点1点

         5期中3回以上減少がある→得点0点

日興フロッギーの四季報より

売上高推移は5期中3回以上減少があるので、得点は0点です。

10. 当期利益推移 (3点)→伊藤忠商事の得点は0点

«評価基準»

  6期前を基準に 5期連続増加→得点3点

         5期中1回だけ減少がある→得点2点

         5期中2回だけ減少がある→得点1点

         5期中3回以上減少がある→得点0点

日興フロッギーの四季報より

当期利益推移は5期中3回以上減少があるので、得点は0点です。

11. 1株益>1株配当かどうか (3点)→伊藤忠商事の得点は3点

«評価基準»

  ①1株益が1株配当より2倍以上の実績が4期連続→得点3点

  ② ①を1期でも満たせなかったとき、または1株益が1株配当より1倍以上2倍未満の実績が4期連続→得点2点

    ①② ③以外の状況→得点1点

  ③株益が1株配当より少ないのが1期でもある→得点0点

日興フロッギーの四季報より

『1株益>1株配かどうか』は①1株益が1株配当より2倍以上の実績が4期連続なので、得点は3点です。

12. 連続増配     (3点)→伊藤忠商事の得点は3点

«評価基準»

  5期連続増配→得点3点

  5期中、3回以上増配→得点2点

  5期すべて前期と同額配当から5期中3回未満の増配→得点1点

  5期中、1つでも減配がある→得点0点

『11.  1株益>1株配かどうか』の図より、連続増配は5期連続増配なので、得点は3点です。

13. 配当性向      (3点)→伊藤忠商事の得点は3点

«評価基準»

  0%より大きく40%以下→得点3点

  40%より大きく60%以下→得点2点

  60%より大きく90%以下→得点1点

  90%より大きいまたは配当なし→得点0点

四季報に載っていないので、別のサイトで調べました。

配当性向は19.9%なので、得点は3点です。

14. 全業種でのポジション (5点)→伊藤忠商事の得点は3.6点

«評価基準»

 収益性・売上成長性・効率性・安全性・時価総額のそれぞれで

  四季報の評価5→得点1点(0.2×5)

      評価4→得点0.8点(0.2×4)

      評価3→得点0.6点(0.2×3)

      評価2→得点0.4点(0.2×2)

      評価1→得点0.2点(0.2×1)

      評価0→得点0点(0.2×0)

日興フロッギーの四季報より

全業種でのポジションの

収益性→得点は0.8点

売上成長性→得点は1点

効率性→得点は0.6点

安全性→得点は0.2点

時価総額→得点は1点

合計で3.6点となります。

15. 業種内でのポジション (5点)→伊藤忠商事の得点は3.2点

«評価基準»

収益性・売上成長性・効率性・安全性・時価総額のそれぞれで

  四季報の評価5→得点1点(0.2×5)

      評価4→得点0.8点(0.2×4)

      評価3→得点0.6点(0.2×3)

      評価2→得点0.4点(0.2×2)

      評価1→得点0.2点(0.2×1)

      評価0→得点0点(0.2×0)

日興フロッギーの四季報より

業種内でのポジションの

収益性→得点は0.8点

売上成長性→得点は0.6点

効率性→得点は0.6点

安全性→得点は0.2点

時価総額→得点は1点

合計で3.2点となります。

株主優待情報

伊藤忠商事【8001】は株主優待は現在実施していません。

まとめ

伊藤忠商事【8001】は総合得点が38.8点という結果になりました。

ファミマを傘下に置いたり、クリエイティブな商品開発に力を入れたりと非常に活発に動いている商社です。

いつの間にか時価総額も総合商社の中で1位になっていました。

あとは三菱商事の売上高を超えるのが目標になってきましたね。

今後も継続的に伸びていきそうな企業となっています。

株主還元も積極的ですし、まだまだ割安なのでネオモバや日興フロッギーなどでコツコツ購入していくのも良いでしょう。

番外編:同業種でのランキング

総合得点のランキングでも伊藤忠商事が第1位となりました。

伸びている会社は伸びている理由があるということですね。

日興フロッギーの四季報より

伊藤忠商事の株価が他の商社より非常に伸びているため、配当利回りは下がっている感じですね。

しかし、連続増配をしているので、現在の株価で購入しても時が経てば実質利回りはどんどん上昇していくでしょう。

総合商社系の関連銘柄のリンク

私がこの日本株の点数化をブログにする理由

何の銘柄を買ったら良いか迷っている初心者個人投資家のみなさんに、投資の指標となる基準をご提供できればと思い、日本株銘柄の点数をつけたブログを日々書いています。

その業界に詳しくなくても、世の中の動きを予想できなくても上がる銘柄を事前に察知できれば株で資産形成ができます。

機関投資家のような人たちは有料情報などの特別なルートから情報を収集して、投資を実行しています。

しかし、私たち一般市民はそのような情報を手に入れることはなかなかできません。

特別な情報を入手できなくても、この点数化によってしっかりとした基準が作れるのかを長期に渡って検証していくつもりです。

50点満点で日本株の銘柄を一つ一つ得点化し、現時点で得点の高い銘柄が将来株価が上がることを証明できれば、これから資産形成をしたいと思っている投資初心者の方のお役に立てるでしょう。

ウォーレン・バフェットのような伝説の投資家も将来の株価を正確に予想することは困難です。

そのため投資はうまくいったり、損をしたりの繰り返しです。

しかし、間違ったところに投資をしなければ将来は確実に資産を増やせるものだと思っています。

将来富をもたらしてくれる優良企業を見つける参考にして頂ければ幸いです。

(注意)この点数化は私独自の評価基準であり、投資を推奨するものではありません。あくまでも投資は自己責任でお願いします。

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