
先生、先日KDDIの企業分析をしたので、
今回はその最大のライバルNTTをやってみませんか?

そうね。
NTT:日本電信電話は
現代人のみんなが気になる企業でしょうね。

そうなんですよ。
NTTdocomoを完全に傘下におさめて
上場廃止にした後のNTTの業績などが気になります。

はっきり言って、NTTは非常に
有望な優良株と言っていいわね。

私もそう思います。
NTTが潰れるときは日本の企業すべてが
潰れるときというイメージですね。

そのくらい強い印象がある企業ね。
では分析をしてみましょう。
- はじめに、企業を採点する目的について簡単に説明します
- NTT【9432】の現在の株価は3717円
- NTT【9432】をピックアップした情報源
- NTT【9432】はどんな会社なのか
- 銘柄を評価する基準と配点
- 1. リスク情報 (5点)→NTT【9432】の得点は5点
- 2. PER (3点)→NTT【9432】の得点は2点
- 3. PBR (3点)→NTT【9432】の得点は2点
- 4. 配当利回り (2点)→NTT【9432】の得点は2点
- 5. ROE (3点)→NTT【9432】の得点は3点
- 6. ROA (3点)→NTT【9432】の得点は2点
- 7. 自己資本比率 (3点)→NTT【9432】の得点は1点
- 8. 理論株価 (3点)→NTT【9432】の得点は2点
- 9. 営業収益推移 (3点)→NTT【9432】の得点は3点
- 10. 当期利益推移 (3点)→NTT【9432】の得点は3点
- 11. 1株益>1株配当かどうか (3点)→NTT【9432】の得点は3点
- 12. 連続増配 (3点)→NTT【9432】の得点は3点
- 13. 配当性向 (3点)→NTT【9432】の得点は3点
- 14. 全業種でのポジション (5点)→NTT【9432】の得点は2.8点
- 15. 業種内でのポジション (5点)→NTT【9432】の得点は2.8点
- 株主優待情報
- 通信サービス企業でのランキング
- まとめ
- 関連銘柄のリンク
- 私がこの日本株の点数化をブログにする理由
はじめに、企業を採点する目的について簡単に説明します
企業の四季報などの資料を専業主夫の独自基準で採点することによって、将来伸びる企業であるのか、そうでないのかを判定できることを目指しています。
個別株にお悩みのお方のお力になればと思って、日々ブログを更新しております。
詳しい説明は、目次の最後「私がこの日本株の点数化をブログにする理由」に載せております。
よろしくお願いいたします。
NTT【9432】の現在の株価は3717円

8月15日現在の株価は3717円となっています。
コロナショックで2000円台前半まで落ち込みましたが、現在では4000円に迫る勢いで躍進しています。
それだけ業績が良いのでしょうね。
この後の企業分析が楽しみです。
NTT【9432】をピックアップした情報源
«得点化する企業を選んだ情報源»
①マネックス証券の10年スクリーニングで選抜した銘柄
②テレビ番組の株式の達人や証券マンの選んだ銘柄
③雑誌の専門家が選んだ銘柄
④専業主夫(私)が独自で良いと思った銘柄
⑤株主優待の新設・拡充の速報からの銘柄(改悪・廃止は除く)
今回は以前のKDDIと同じ業種を調べてみようと思いましたので、④となります。
KDDIはとても業績が良かったので、ライバルのNTTはどうなるのか見ものですね。
大型株は意外と点数が低くなりますので、低くなる可能性もありますね。
NTT【9432】はどんな会社なのか
もともとは日本電信電話公社。
1985年の民営化でNTTとなりました。
1999年にNTTグループの純粋持株会社へ移行しました。
傘下には、NTTドコモ・NTT東日本、西日本・NTTデータ・NTTコミュニケーションズなどがいます。
どれも有名企業ですね。
固定電話が減少している昨今では、営業益の6割をドコモが稼ぎ出しています。
2015年開始の光回線が拡大中。
ただし、国内では頭打ちになるので、海外進出を目論んでいます。
クラウド関係などの海外企業のM&Aに積極的。
今後は主軸のドコモの通信収入は減る傾向になりますが、光回線販売などで着実に利益を上げると思われます。
そのため、連続営業増益を達成し、連続増配をしています。
ドコモの販売店を3割削除し経費のスリム化を計り、海外展開に力を入れるとのことです。
自己株買いをしていますし、連続増配で株主還元は手厚いでしょう。
銘柄を評価する基準と配点
東洋経済新報社で発行している四季報を参考にして、評価基準の成績を点数化します。
評価するカテゴリーは以下のようになります。 ( )内の点数は配点となり、15項目すべてを足し合わせると50点満点となります。
1. リスク情報 (5点)→NTT【9432】の得点は5点
«評価基準»
5段階評価:1→安全・・・得点5点
2→比較的安全・・・得点4点
3→普通・・・得点3点
4→やや危険・・・得点2点
5→危険・・・得点1点

投資リスクは『安全』なので、得点は5点です。
2. PER (3点)→NTT【9432】の得点は2点
«評価基準»
10倍以下→得点3点
10倍より大きく20倍以下→得点2点
20倍より大きい→得点1点

PERは11.1倍なので、得点は2点です。
3. PBR (3点)→NTT【9432】の得点は2点
«評価基準»
1倍以下→得点3点
1倍より大きく2倍以下→得点2点
2倍より大きい→得点1点
『2. PER』の図より、PBRは1.55倍なので、得点は2点です。
4. 配当利回り (2点)→NTT【9432】の得点は2点
«評価基準»
3%以上→得点2点
1%以上3%未満→得点1点
0%から1%未満→得点0点
『2. PER』の図より、配当利回りは3.23%なので、得点は2点です。
5. ROE (3点)→NTT【9432】の得点は3点
«評価基準»
10%以上→得点3点
8%以上→得点2点
8%未満→得点1点

ROEは14.0%なので、得点は3点です。
6. ROA (3点)→NTT【9432】の得点は2点
«評価基準»
5%以上→得点3点
3%以上→得点2点
3%未満→得点1点
『5. ROE』の図より、ROAは4.9%なので、得点は2点です。
非常に惜しい!
もう少しで3点でしたね。
7. 自己資本比率 (3点)→NTT【9432】の得点は1点
«評価基準»
60%以上→得点3点
40%以上60%未満→得点2点
10%以上40%未満→得点1点
10%未満→得点0点
『5. ROE』の図より、自己資本比率は34.7%なので、得点は1点です。
8. 理論株価 (3点)→NTT【9432】の得点は2点
«評価基準»
上昇余地 100%以上・・・得点3点
0%以上100%未満・・・得点2点
0%未満・・・得点1点

理論株価は上昇余地が+47.4%なので、得点は2点です。
9. 営業収益推移 (3点)→NTT【9432】の得点は3点
«評価基準»
6期前を基準に 5期連続増加→得点3点
5期中1回だけ減少がある→得点2点
5期中2回だけ減少がある→得点1点
5期中3回以上減少がある→得点0点

売上高推移は「5期連続増加」なので、得点は3点です。
10. 当期利益推移 (3点)→NTT【9432】の得点は3点
«評価基準»
6期前を基準に 5期連続増加→得点3点
5期中1回だけ減少がある→得点2点
5期中2回だけ減少がある→得点1点
5期中3回以上減少がある→得点0点

当期利益推移は22年と23年が微妙ですが、数字を見てみると23年が少し大きいので5期連続増加となります。
したがって、得点は3点です。
11. 1株益>1株配当かどうか (3点)→NTT【9432】の得点は3点
«評価基準»
①1株益が1株配当より2倍以上の実績が4期連続→得点3点
② ①を1期でも満たせなかったとき、または1株益が1株配当より1倍以上2倍未満の実績が4期連続→得点2点
①② ③以外の状況→得点1点
③株益が1株配当より少ないのが1期でもある→得点0点

『1株益>1株配かどうか』は「①1株益が1株配当より2倍以上の実績が4期連続」なので、得点は3点です。
12. 連続増配 (3点)→NTT【9432】の得点は3点
«評価基準»
5期連続増配→得点3点
5期中、3回以上増配→得点2点
5期すべて前期と同額配当から5期中3回未満の増配→得点1点
5期中、1つでも減配がある→得点0点
『11. 1株益>1株配かどうか』の図より、連続増配は「5期連続増配」なので、得点は3点です。
13. 配当性向 (3点)→NTT【9432】の得点は3点
«評価基準»
0%より大きく40%以下→得点3点
40%より大きく60%以下→得点2点
60%より大きく90%以下→得点1点
90%より大きいまたは配当なし→得点0点
四季報に載っていないので、別のサイトで調べました。
配当性向は34.9%なので、得点は3点です。
14. 全業種でのポジション (5点)→NTT【9432】の得点は2.8点
«評価基準»
収益性・売上成長性・効率性・安全性・時価総額のそれぞれで
四季報の評価5→得点1点(0.2×5)
評価4→得点0.8点(0.2×4)
評価3→得点0.6点(0.2×3)
評価2→得点0.4点(0.2×2)
評価1→得点0.2点(0.2×1)
評価0→得点0点(0.2×0)

全業種でのポジションの
収益性→得点は0.8点
売上成長性→得点は0.6点(記述なしのときは0.6)
効率性→得点は0.2点
安全性→得点は0.2点
時価総額→得点は1点
合計で2.8点となります。
15. 業種内でのポジション (5点)→NTT【9432】の得点は2.8点
«評価基準»
収益性・売上成長性・効率性・安全性・時価総額のそれぞれで
四季報の評価5→得点1点(0.2×5)
評価4→得点0.8点(0.2×4)
評価3→得点0.6点(0.2×3)
評価2→得点0.4点(0.2×2)
評価1→得点0.2点(0.2×1)
評価0→得点0点(0.2×0)

業種内でのポジションの
収益性→得点は0.8点
売上成長性→得点は0.6点(記述なしのときは0.6)
効率性→得点は0.2 点
安全性→得点は0.2点
時価総額→得点は1点
合計で2.8点となります。
株主優待情報

NTTは株主優待制度を実施しています。
上記のようになっております。
毎年もらえるというわけではなく、対象となる期間だけになりますので注意が必要ですね。
通信サービス企業でのランキング

通信サービスのランキングを発表しましたが、まだ2銘柄です。
今後、ソフトバンクや沖縄セルラー電話を追加していきたいと思っています。
KDDIもNTTも人気のある優良株ということで、やはり高得点になっていますね。
大型株で40点近くを得点する株はかなりの優良株だと思っています。
今のところ、総合得点からはKDDIの方が成長性が高いと出ていますが、両方とも甲乙つけがたいくらい伸びていく気がします。

まとめ
NTT【9432】の総合得点は39.6点となりました。
大型株で40点近くをとるとはなかなか良い銘柄だと思います。
さすがNTTですね。
ドコモの収益に依存していましたが、ドコモの通信収入は減少傾向にあるので、他の道を模索しているようです。
光回線や海外の企業を積極的に買収しています。
国内では頭打ちの状態なので、海外展開に力を入れるようです。
海外事業は成功すれば素晴らしい収益源となりますね。
動向を見守る必要がありそうです。
今のところ、売上高は右肩上がりなので、優良株ですね。
関連銘柄のリンク
私がこの日本株の点数化をブログにする理由
何の銘柄を買ったら良いか迷っている初心者個人投資家のみなさんに、投資の指標となる基準をご提供できればと思い、日本株銘柄の点数をつけたブログを日々書いています。
その業界に詳しくなくても、世の中の動きを予想できなくても上がる銘柄を事前に察知できれば株で資産形成ができます。
機関投資家のような人たちは有料情報などの特別なルートから情報を収集して、投資を実行しています。
しかし、私たち一般市民はそのような情報を手に入れることはなかなかできません。
特別な情報を入手できなくても、この点数化によってしっかりとした基準が作れるのかを長期に渡って検証していくつもりです。
50点満点で日本株の銘柄を一つ一つ得点化し、現時点で得点の高い銘柄が将来株価が上がることを証明できれば、これから資産形成をしたいと思っている投資初心者の方のお役に立てるでしょう。
ウォーレン・バフェットのような伝説の投資家も将来の株価を正確に予想することは困難です。
そのため投資はうまくいったり、損をしたりの繰り返しです。
しかし、間違ったところに投資をしなければ将来は確実に資産を増やせるものだと思っています。
将来富をもたらしてくれる優良企業を見つける参考にして頂ければ幸いです。
(注意)この点数化は私独自の評価基準であり、投資を推奨するものではありません。あくまでも投資は自己責任でお願いします。
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