高配当株で失敗する人には共通点がある

役に立つと思う投資情報

配当生活を遠ざける「絶対にやってはいけない5つのこと」

高配当株で失敗する人には共通点がある 配当生活を遠ざける「絶対にやってはいけない5つのこと」

「配当金をもらいながら、できれば老後の生活費の足しにしたい」

そんな理由から、高配当株投資に興味を持つ人は多いのではないでしょうか。
高配当株投資について考える投資家のイメージ
高配当株は魅力的ですが、数字だけでは見えないリスクもあります。

私自身も投資をしていると、

「株価が上がるのもうれしいけれど、定期的に配当金が入ってくる安心感も捨てがたい」

と感じることがあります。

100万円投資して、年間4万円。
500万円なら、年間20万円。
1,000万円なら、年間40万円。

数字だけを見ると、高配当株投資は非常に魅力的です。

ところが、高配当株投資には大きな落とし穴があります。

「配当利回りが高い株=良い株」とは限らない

むしろ、配当利回りの数字だけを追いかけてしまうと、 大きな損失につながることさえあります。

1.配当利回りだけを見て株を買う

高配当株投資で、最もやってはいけないこと。

それが、 「配当利回りが高いから」という理由だけで株を買うこと です。

A社 配当利回り3.5%
B社 配当利回り5.0%
C社 配当利回り8.0%

このように並んでいたら、多くの人はC社に魅力を感じるでしょう。

しかし、ここで重要なのが配当利回りの計算方法です。

1株あたり配当金 ÷ 株価
高い配当利回りに惹かれる投資家と下落する株価のイメージ
高い利回りは、株価下落によって生まれていることもあります。

つまり、配当金が増えていなくても、 株価が大きく下落すれば配当利回りは高くなる のです。

たとえば、株価2,000円、年間配当100円なら、 配当利回りは5%です。

ところが株価が1,000円まで下がると、

100円 ÷ 1,000円 = 10%

見た目上は「配当利回り10%の超高配当株」になります。

「なぜ、この株はこんなに利回りが高いのだろう?」
と考える習慣が重要です。

2.配当性向を確認しない

高配当株を見るときに覚えておきたい数字があります。 それが配当性向です。

配当性向とは、 会社が稼いだ利益のうち、どのくらいを株主への配当に回しているか を表す数字です。

1株あたり利益200円
1株あたり配当80円

→ 配当性向40%

一方で、

1株あたり利益100円
1株あたり配当100円

→ 配当性向100%
配当性向や財務を分析している投資家のイメージ
配当の高さだけでなく、利益に対して無理をしていないか確認します。

さらに、利益以上のお金を配当に回している企業も存在します。

  • 利益が減っている
  • 配当は増えている
  • 配当性向が上昇している
  • 借金も増えている
高配当株では、 配当の「高さ」より、配当を「続けられるか」 を見ることが重要です。

3.減配の可能性を考えない

高配当株投資で最も怖い言葉の一つが 「減配」 です。

1株100円の配当を出していた企業が翌年50円に減配すれば、 配当収入は半分になります。

しかし問題は、それだけではありません。

減配と株価下落にショックを受ける投資家のイメージ
減配と株価下落が同時に起こると、二重のダメージになることがあります。
配当金が減る
+
株価も下がる

という二重のダメージを受ける可能性があります。

過去の配当履歴を見る場合は、次のような点を確認したいところです。

  • 過去10年間に減配していないか
  • 不況時にも配当を維持できたか
  • 利益と配当が一緒に伸びているか
  • 配当だけ無理に増やしていないか

4.一つの銘柄・業種に集中しすぎる

複数の銘柄を持っていても、 同じ業種ばかりでは十分な分散とは言えない場合があります。

高配当になりやすい業種には、

  • 銀行
  • 保険
  • 通信
  • エネルギー
  • 商社
  • 不動産
集中投資と分散投資を比較したイメージ
銘柄数だけでなく、業種や地域を分散することも大切です。
資産運用の基本は、 「一つがダメでも、全部がダメにならない状態をつくること」 だと私は考えています。

高配当株を自分で選ぶのが難しい場合

高配当株に近い投資方法として、 高配当株に分散投資する投資信託を活用する方法もあります。

たとえば、 楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド などです。

SBI証券では、類似した高配当株式ファンドもあります。

個別株を自分で一社ずつ選ぶのではなく、 多数の銘柄へまとめて分散できる点は大きなメリットです。

5.配当金だけを見て「総合的な利益」を考えない

高配当株投資をしていると、 「今年はいくら配当金をもらった」 という部分に目が向きがちです。

しかし投資で重要なのは、 配当金だけではありません。

値上がり益 + 配当金 = トータルリターン
配当利回りだけを見る場合とトータルリターンを見る場合の比較
配当金の多さだけでなく、資産全体の増減を見ることが重要です。

たとえば、

A株
配当利回り6%
株価10年間で30%下落

B株
配当利回り2%
株価10年間で100%上昇

この場合、単純に 「A株のほうが高配当だから優秀」 とは言えません。

高配当株で本当に見るべき5つの数字

高配当株を選ぶときは、 最低限、次の5つを確認したいところです。

高配当株を見る際に確認したい5つの指標のイメージ
高配当株は、一つの数字ではなく複数の指標を組み合わせて確認します。
① 配当利回り
高すぎても低すぎても、それだけでは判断できません。
② 配当性向
利益に対して無理な配当をしていないかを確認します。
③ 利益の推移
売上高だけでなく、営業利益や純利益が安定しているかを確認します。
④ 配当履歴
増配・維持・減配を長期間確認します。
⑤ 財務状況
現金、借金、自己資本などを見て企業の余力を確認します。
「何%もらえるか」だけではなく、 「なぜ、その配当を払えるのか」 を見る。

「高配当株=安全」という思い込みが一番危ない

高配当株は、定期的に現金が入ってくるため、 投資を続けるモチベーションにもなります。

将来、 「年金+配当金」 という形を作ることができれば、 老後の生活にも心強いでしょう。

しかし、 「高配当だから安心」 という考え方だけは注意が必要です。

高配当という数字の裏側には、 企業の利益、財務、成長性、 そして市場が感じているリスクがあります。

配当金を見るということは、 企業を見るということ でもあります。

私が高配当株を買う前に考えたいこと

株価を見る。 配当利回りを見る。 配当金を見る。

そこで終わるのではなく、

「この会社は10年後も利益を出しているだろうか?」

と考えてみることが大切です。

  • 10年後も商品やサービスが必要とされているか
  • 借金は多すぎないか
  • 利益は安定しているか
  • 景気が悪くなったときにも耐えられるか
  • 配当を無理して出していないか
優良企業を長期保有しながら資産形成する未来のイメージ
高配当株投資も、長期目線と分散を意識することが重要です。

まとめ

高配当株投資でやってはいけないことは、 次の5つです。

1.配当利回りだけで株を買う
2.配当性向を確認しない
3.減配の可能性を考えない
4.一つの銘柄・業種に集中する
5.配当金だけを見てトータルリターンを考えない

この中でも特に重要なのは、

「高い配当利回り=良い投資先ではない」

高配当株投資では、 「今、いくらもらえるか」よりも、 「将来も、もらい続けられるか」 を考える。

配当金は目的ではなく、 優良な企業を長く保有した結果として受け取るもの。

そんな考え方で高配当株と付き合っていくことが、 長期的な資産形成では大切なのではないでしょうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました